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2025.07.08
伊藤
こんにちは。徳進塾の伊藤です。
本日(7月8日)、令和8年度(2026年春実施)の山口県公立高校入試に関する発表が、山口県教育委員会よりありました。
教育制度の大きな改革に加え、周南地区の各高校においても、定員や入試方法に関する重要な変更があります。
受験生・保護者の皆様にとって非常に大切な内容ですので、以下に要点をまとめてお伝えいたします。
※資料をクリックするとPDFファイルが開きます。
令和8年度(2026年度)より、以下の5校が統合され、新たに2校が設置されます:
柳井高校、柳井商工高校、熊毛南高校、田布施農工高校、熊毛北高校 →
▶ 山口県立柳井高等学校(普通科175名/ビジネス情報科35名)
▶ 山口県立田布施農工高等学校(食農デザイン科・緑地土木デザイン科・機械デジタル科・建築科・ライフデザイン科:各35名)
この再編により、柳井地域の進路選択が再構築され、特色を重視した教育が展開されます。
また、再編の影響もあって、徳山商工・下松工業・岩国商業では定員が増加しました。
令和8年度(2026年度)より、「推薦入試制度」は廃止され、新たに『特色選抜』が導入されます。
校長の推薦が不要となり、自らの意志で出願できる制度に
一定の評定など条件を満たせば、誰でも出願可能(学校により基準が異なります)
学校独自検査:口頭試問・小論文・作文・プレゼンテーション・基礎学力検査など(学校によって異なる)
➡ 「やる気」や「個性」をアピールできる制度であり、事前の情報収集と対策がより重要になります。
徳山商工、下松工業、岩国商業などの一部専門高校では定員が増加しました。
一方、徳山高校・下松高校・華陵高校・新南陽高校・光高校などの普通科では、定員は令和7年度と変わらず据え置きです。
▶ 昨年の傾向(徳山高校普通科1.2倍、それ以外は定員割れ)をふまえると、大きな倍率変動は現時点では予測されにくいものの、特色選抜の導入によって出願動向に変化が出る可能性があります。
令和7年度(2025年度)までの「推薦枠」が、令和8年度(2026年度)から「特色選抜枠」へと移行し、多くの学校でその割合が拡大しています。
以下に、周南地区および近隣校の主要校について、各学科の募集定員に対する特色選抜の割合をまとめます。
高校名 | 学科 | 推薦枠(R7) | 特色選抜枠(R8) |
---|---|---|---|
光高校 | 普通科 | 25% | 25% |
光高校 | 総合学科 | 30% | 40% |
下松高校 | 普通科 | 15% | 20% |
華陵高校 | 普通科 | 25% | 50% |
華陵高校 | 英語科 | 30% | 50% |
下松工業 | 全学科 | 30% | 50% |
徳山高校 | 普通科 | 0% | 0% |
徳山高校 | 文科 | 20% | 30% |
徳山高校 | 理数科 | 30% | 40% |
新南陽高校 | 普通科 | 30% | 40% |
徳山商工 | 商業系学科 | 45% | 45% |
徳山商工 | 工業系学科 | 40% | 50% |
南陽工業 | 機械システム科 | 50% | 50% |
南陽工業 | その他の学科 | 40% | 50% |
防府高校 | 普通科 | 0% | 40% |
防府高校 | 衛生看護科 | 25% | 50% |
柳井高校(再編) | 普通科 | ― | 20% |
柳井高校(再編) | ビジネス情報科 | ― | 35% |
田布施農工高校(再編) | 全学科 | ― | 35% |
▶ 特色選抜枠の拡大は、各高校が“早期に人材を確保したい”という姿勢の表れでもあります。
その一方で、特色選抜枠が広がった分、一般入試(一次募集)の枠は縮小されており、
一般入試組にとっては倍率が高くなる可能性がある点に注意が必要です。
特色選抜制度に対応できるよう、各高校のアドミッションポリシーや出願条件を早めに把握しましょう。
面接・小論文・プレゼンなどの対策は早期準備が肝心です。
「どの学校がどんな人物を求めているのか?」を理解し、自分の強みを伝えられるよう備えましょう。
入試制度の大きな転換は、準備の仕方を見直すきっかけでもあります。
徳進塾では、今後も最新情報の分析・発信を行いながら、一人ひとりの進路に寄り添ったサポートを行ってまいります。
ご質問や個別相談などがありましたら、どうぞお気軽にお声がけください。
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